8.ポーハタン号の模型
ペリーの黒船艦隊の旗艦ポーハタン号の1/60模型です。長さ76メートル、蒸気船で、外舷に大きな水車と煙突があります。蒸気船と言っても帆走と兼用でした。 当時の日本の大型船は千石船で、長さが20数メートルです。ポーハタン号は長さで約3倍、体積では30倍近くありました。黒船を見て「大島が爆発して島が流れている」と言われたとか。随分驚いたと思います。掲示の「泰平の眠りをさます上喜撰たった4はいで 夜もねられず」は浦賀に来航時の蒸気船のペリー艦隊4隻と、高級茶上喜撰をひっかけて唄われた唄です。
「黒船」と言うと鉄のイメージですが、木船です。腐食防止のためコールタールから作ったチャンという黒い塗料を塗り、黒く見えるので黒船と言いました。下田来港のペリー艦隊は蒸気船2隻、帆船5隻で1200名余、当時の下田は今の市街地の範囲で約500メートル四方で、人口は4000名弱です。その中へ、アメリカ人が交代で上陸し、更に幕府の役人や警備の藩の兵、やくざや泥棒まで来たと云われていますから、下田は随分混雑したと思われます。
下田に入港のペリー艦隊7隻
旗艦ポーハタン | 2,415トン | 乗員300人 | 蒸気船 |
戦艦ミシシッピー | 1,692トン | 乗員268人 | 蒸気船 |
砲艦バンダリア | 700トン | 乗員190人 | 帆船 |
砲艦マセドニアン | 1,726トン | 乗員380人 | 帆船 |
輸送船サザンプトン | 567トン | 乗員45人 | 帆船 |
輸送船サプライ | 547トン | 乗員37人 | 帆船 |
輸送船レキシントン | 691トン | 乗員45人 | 帆船 |