2.千石船の模型(1/10)
この船は下田の廻船問屋「綿屋」の千石船の1/10の模型です。
江戸時代に発達した船の形で、米を1,000石(150トン)積めることから千石船と名が付きましたが、500石~2,000石積の船を総称して言ったようです。江戸時代を通じて下田にはこのような船が多く出入りしていました。
江戸時代の船の呼び名で「檜垣回船」「樽回船」また「北前船」などがありますが、それは積む荷物や航路から出た名で、形はどれもこの千石船です。
鎖国のため海外に行くことは無く、沿岸航海専用で、甲板が無く、一本の横帆で船底から荷物を積み上げ、出来るだけ多くの荷物を少人数で運べるように発達しました。千石積で、乗り組みは15人ほど。ただし、船の構造上、強風波に弱く、遭難が多かったようです。
下田は江戸時代を通じてこのような船が出入りしていました。