なまこかべぇ先生の歴史講座

16.ハリスの功績について

研究者によって評価が異なりますが、東南アジア、中国が植民地・半植民地状態になるなか、日本は外国との武力衝突を避け開国をし、欧米文物を吸収し近代化に向かっていった過程でハリスの果たした役割は大きかったと思われます。

ハリスは日米修好通商条約の締結により公使に昇格し、江戸へ移り、公使館を麻布の善福寺に設けました。西欧諸国の外交使節・実業団の先達者としての大きな影響力を持ち、英・仏等と日本の紛争などでも仲介等も行い、幕府もハリスを頼り、帰国の意思を知るとアメリカ政府にハリス留任の要請の書簡を出したほどです。

なお、ハリスは1862年5月(文久元年4月)アメリカに帰り、帰国後はニューヨークに住み、色々な社会活動に参加し、1878年2月25日死去、74才でした。お墓はニューヨークのグリーンウッド墓地にあります。

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